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森清敏+川村奈津子 / MDSによる、茨城・石岡市の別荘「十窓の間」。住宅地でのプロジェクト。周辺環境との関係を考慮し、敢えて“閉鎖的“にして“逆説的に無限の小宇宙を感じさせる”計画を志向。黒い壁と床に包まれた空間に“穴”を穿ったリビングを中心に据える建築を考案
森清敏+川村奈津子 / MDSによる、茨城・石岡市の別荘「十窓の間」。住宅地でのプロジェクト。周辺環境との関係を考慮し、敢えて“閉鎖的“にして“逆説的に無限の小宇宙を感じさせる”計画を志向。黒い壁と床に包まれた空間に“穴”を穿ったリビングを中心に据える建築を考案外観、北側より見る。 photo©中山保寛
森清敏+川村奈津子 / MDSによる、茨城・石岡市の別荘「十窓の間」。住宅地でのプロジェクト。周辺環境との関係を考慮し、敢えて“閉鎖的“にして“逆説的に無限の小宇宙を感じさせる”計画を志向。黒い壁と床に包まれた空間に“穴”を穿ったリビングを中心に据える建築を考案1階、エントランス photo©中山保寛
森清敏+川村奈津子 / MDSによる、茨城・石岡市の別荘「十窓の間」。住宅地でのプロジェクト。周辺環境との関係を考慮し、敢えて“閉鎖的“にして“逆説的に無限の小宇宙を感じさせる”計画を志向。黒い壁と床に包まれた空間に“穴”を穿ったリビングを中心に据える建築を考案1階、リビング photo©中山保寛
森清敏+川村奈津子 / MDSによる、茨城・石岡市の別荘「十窓の間」。住宅地でのプロジェクト。周辺環境との関係を考慮し、敢えて“閉鎖的“にして“逆説的に無限の小宇宙を感じさせる”計画を志向。黒い壁と床に包まれた空間に“穴”を穿ったリビングを中心に据える建築を考案2階、「瞑想の間」 photo©中山保寛

森清敏+川村奈津子 / MDSが設計した、茨城・石岡市の別荘「十窓の間」です。
住宅地でのプロジェクトです。建築家は、周辺環境との関係を考慮し、敢えて“閉鎖的“にして“逆説的に無限の小宇宙を感じさせる”計画を志向しました。そして、黒い壁と床に包まれた空間に“穴”を穿ったリビングを中心に据える建築を考案しました。

東京近郊の住宅地に建つ別荘。

北西側は大きな公園に面しているが、南東側は隣家と庭もなく接しているため、大自然に向かって大きな開口といったスタイルの別荘とはならない。

建築家によるテキストより

以前、類似した敷地で「掬光庵」という住宅を設計した。その住宅は「光の差し込む窓を抑え、素材を変えながらも全て黒で統一した闇の中で、抑制されたわずかな光を掬いとり、四季の移り変わりを強く意識させる」というもので、この別荘においても外部に対して閉鎖的にすることにより、逆説的に無限の小宇宙を感じさせる。

建築家によるテキストより

建主はほとんどの時間、中心の部屋で映画を観るという。その部屋は適度な吸音ができる艶のない黒い布で包まれており、床は映り込むほどに艶のある黒となっている。
その黒い空間より外周に対して穴を開け、外周であるバッファーゾーン的空間より更に外部に対して多様な開口を設けている。
中心の黒い空間の艶のある床は艶のない壁に対して相対的に光を強く感じさせ、季節、時間によってその光の質は変化し、映りこむ空の色、そして木々の緑あるいは紅葉した様を映し出す。

北側の公園に面した寝室、キッチンの窓は大きく開けられ、暗がりの中心からは輝度差も相まって眩しいくらいの光である。
そして外部に対して閉鎖的であるものの、北側に張り出したバルコニーの壁が雑多な風景のみを切り取り、筑波山を望む2階の書斎が中心の部屋とは対照的に外部との関係を直接的につくり出している。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 地域の文化と素材、数寄屋をテーマに活動する「Fumihiko Sano Studio」が、設計スタッフと設計パートナー(業務委託) を募集中
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【ap job更新】 地域の文化と素材、数寄屋をテーマに活動する「Fumihiko Sano Studio」が、設計スタッフと設計パートナー(業務委託) を募集中伊勢朝熊 伊勢神宮内宮近くの5000平米を超える森に建つ数寄屋建築の貸切宿

地域の文化と素材、数寄屋をテーマに活動する「Fumihiko Sano Studio」の、設計スタッフと設計パートナー(業務委託) 募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

Fumihiko Sano Studioでは実務経験者/有資格者の設計スタッフ、設計パートナーを募集しています。

弊社では数寄屋大工のバックグラウンドを持つ代表のもと、建築・インテリア・プロダクト・アートインスタレーションまで横断的に手掛ける設計事務所です。私たちは、プロジェクトごとに一からコンセプトを立ち上げ、地域の自然素材や一点ものの素材と向き合いながら、空間とものづくり、表現を一体で考えています。

文化とは終わっていたり完成しているものではありません。木・石・金属・左官・紙・布・ガラスなど多様な素材と職人の技術を掛け合わせ、伝統を現代に更新し、新たな文化を生み出すことを目指しています。伝統を大切にし学びながらも、既成の概念にとらわれず、空間の価値を根本から問い直し新たな価値を作る設計に挑戦し続けています。

今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・豊岡市の「渋谷料理店」。温泉街で既存民家を転用する計画。カウンターを“店主の舞台”と捉え、“職人の矜持”の表現を意図して“鉄媒染で漆黒に染めた杉板”で構築。新設の大きな窓には“賑やかに語らうシルエット”を浮かび上がらせる
今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・豊岡市の「渋谷料理店」。温泉街で既存民家を転用する計画。カウンターを“店主の舞台”と捉え、“職人の矜持”の表現を意図して“鉄媒染で漆黒に染めた杉板”で構築。新設の大きな窓には“賑やかに語らうシルエット”を浮かび上がらせる外観、北側より見る。夕景 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・豊岡市の「渋谷料理店」。温泉街で既存民家を転用する計画。カウンターを“店主の舞台”と捉え、“職人の矜持”の表現を意図して“鉄媒染で漆黒に染めた杉板”で構築。新設の大きな窓には“賑やかに語らうシルエット”を浮かび上がらせるエントランス側からカウンター席を見る。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・豊岡市の「渋谷料理店」。温泉街で既存民家を転用する計画。カウンターを“店主の舞台”と捉え、“職人の矜持”の表現を意図して“鉄媒染で漆黒に染めた杉板”で構築。新設の大きな窓には“賑やかに語らうシルエット”を浮かび上がらせるカウンター席から開口部越しに外部を見る。 photo©河田弘樹
今津康夫 / ninkipen!による、兵庫・豊岡市の「渋谷料理店」。温泉街で既存民家を転用する計画。カウンターを“店主の舞台”と捉え、“職人の矜持”の表現を意図して“鉄媒染で漆黒に染めた杉板”で構築。新設の大きな窓には“賑やかに語らうシルエット”を浮かび上がらせるカウンター席、カウンターの詳細 photo©河田弘樹

今津康夫 / ninkipen!が設計した、兵庫・豊岡市の「渋谷料理店」。
温泉街で既存民家を転用する計画です。建築家は、カウンターを“店主の舞台”と捉え、“職人の矜持”の表現を意図して“鉄媒染で漆黒に染めた杉板”で構築しました。新設の大きな窓には“賑やかに語らうシルエット”を浮かび上がらせます。店舗の場所はこちら(Google Map)。

文豪たちに愛された関西有数の名湯、城崎温泉。

多くの観光客が行き交う柳並木の喧騒から一歩離れ、大谿川沿いに静かな桜並木が続く木屋町通りに位置する料理店である。

建築家によるテキストより

築60年の民家は背後の崖に埋れるように朽ち果てていたが、瓦礫を取り除き傷んだ軸組を挿し替えると木造建築特有の柔軟さをもって逞しく蘇り、瓦を葺き替えアプローチの橋の欄干に桧を据えると、朱塗りの灯籠に照らされてかつての情景を取り戻した。

店主の舞台となるカウンターは、鉄媒染で漆黒に染めた杉板として職人の矜持を表し、その背後穿った大きな窓は、行灯のような明かりの中に、賑やかに語らうシルエットが浮かび上がらせる。

建築家によるテキストより

春は咲き誇る桜、夏は川面を舞う蛍、秋は山裾を染める紅葉、そして冬は静けさに包まれる雪景色。

四季折々の豊かな風景のなか、小さな橋を渡って多くの人々が集うことを願っている。

建築家によるテキストより
【ap job更新】 公益財団法人 窓研究所が、カナダ建築センターと共同実施するプログラムのフェローを募集中
【ap job更新】 公益財団法人 窓研究所が、カナダ建築センターと共同実施するプログラムのフェローを募集中
【ap job更新】 公益財団法人 窓研究所が、カナダ建築センターと共同実施するプログラムのフェローを募集中© CCA and WRI. Photo: Mathieu Gagnon

公益財団法人 窓研究所の、カナダ建築センターと共同実施するプログラムのフェロー募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
新規の求人の投稿はこちらからお気軽にお問い合わせください。

※本件は求人ではなく、研究支援を目的としたフェロー募集のご案内です。

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公益財団法人 窓研究所とカナダ建築センターが、2027年度リサーチ・フェローを募集[締切:2026年11月30日]

公益財団法人 窓研究所は、カナダ建築センター(CCA)と共同で実施する「CCA–WRI Research Fellowship Program」の2027年度フェローを募集しています。

以下概要

■公募テーマ
「Vacancy」
社会の変化によって従来の役割や使われ方が変わりつつある建築や土地に着目するテーマです。空き家や空き地も含め、こうした場所の歴史や、再生・変容の可能性を探る研究計画を募集します。フェローは、CCAのコレクションを用いた調査や、実務者・研究者との議論を通じて研究を深めます。

■支援内容
・月額5,000カナダドルの支給(最大3か月分)
・渡航費・ビザ取得費用の補助
・専用オフィスとCCA資料閲覧室の利用

■滞在期間
2027年7月〜10月のうち、1〜3か月間

安藤忠雄の“TIME’S”に焦点を当てる展覧会「時がかたちづくる建築」。同建築に入居する“京都建築センター”で開催。スケッチ・模型・図面に加えて建設中の写真を公開。川勝真一がキュレーションし、大竹央祐・片山達貴・篠田優による本建築の記録作品も展示
安藤忠雄の“TIME’S”に焦点を当てる展覧会「時がかたちづくる建築」。同建築に入居する“京都建築センター”で開催。スケッチ・模型・図面に加えて建設中の写真を公開。川勝真一がキュレーションし、大竹央祐・片山達貴・篠田優による本建築の記録作品も展示会場全体の様子 photo©Kaori Yamane
安藤忠雄の“TIME’S”に焦点を当てる展覧会「時がかたちづくる建築」。同建築に入居する“京都建築センター”で開催。スケッチ・模型・図面に加えて建設中の写真を公開。川勝真一がキュレーションし、大竹央祐・片山達貴・篠田優による本建築の記録作品も展示会場全体の様子。手前は1986年に構想された「Times I+II」の模型。 photo©Kaori Yamane
安藤忠雄の“TIME’S”に焦点を当てる展覧会「時がかたちづくる建築」。同建築に入居する“京都建築センター”で開催。スケッチ・模型・図面に加えて建設中の写真を公開。川勝真一がキュレーションし、大竹央祐・片山達貴・篠田優による本建築の記録作品も展示1:1スケールに引き伸ばしたTIME'SⅡの屋根ドローイング photo©Kaori Yamane
安藤忠雄の“TIME’S”に焦点を当てる展覧会「時がかたちづくる建築」。同建築に入居する“京都建築センター”で開催。スケッチ・模型・図面に加えて建設中の写真を公開。川勝真一がキュレーションし、大竹央祐・片山達貴・篠田優による本建築の記録作品も展示「TIME'S Ⅰ」と「TIME'S Ⅱ」の竣工図。 photo©Kaori Yamane

安藤忠雄の“TIME’S”に焦点を当てた建築展「時がかたちづくる建築 -TIME’Sと安藤忠雄-」です。
同建築に入居する“京都建築センター”で開催されています。スケッチ・模型・図面に加えて建設中の写真を公開します。川勝真一がキュレーションし、大竹央祐・片山達貴・篠田優による本建築の記録作品も展示されています。
会期は2026年11月23日まで(火曜定休)。展覧会の公式ページはこちら。会場の場所はこちら(Google Map)。

本展は、京都建築センターのオープニング展覧会として、センターが入居する複合ビルTIME’Sという建築そのものに焦点を当て、建築と時間、歴史や自然との関わりについて考えようと試みるものです。

TIME’Sは、1984年に建築家である安藤忠雄氏によって設計されました。その後、1991年に南側が増築され、現在の姿になりました。三条通と高瀬川が交差する三条小橋の角、古くからの都市の中心に建つ安藤忠雄氏の代表作の一つです。高瀬川の水面すれすれまで低く設計された床面や、安藤建築の中でもめずらしいコンクリートブロックの表情が特徴です。安藤建築の醍醐味は、単純な幾何学的構成を踏まえた抽象性と、コンクリートという物質やその場所の歴史といった具象性のふたつの極の間に、自然が導き入れられることで生まれるダイナミズムにあります。TIME’Sはまさに、こうしたダイナミズムがわかりやすく体現されています。

展示では、TIME’Sという名を与えられた建築から、建築が不変の存在ではなく、構想から建設、竣工後の時間の中で、かたちづくられていく存在であることを紹介します。手描きのスケッチ、構想の途中段階を示す模型、実際の建設のために描かれた図面からは、建築家の思考の流れを垣間見ることができます。また、今回特別に公開される建設中の写真は、建築が多くの人の手によってつくられる存在であることを伝えています。

そのほか、あらたに3組の若手写真家/映像作家に、現在のTIME’Sに流れる時間を表現する作品を制作していただきました。建築の中に流れる時間、自然がつくりだす表情が、独自の視点から記録されています。

リリーステキストより
篠原一男が設計した「上原曲り道の住宅」(1978年) の販売が開始。価格は“10億円”。“第三の様式”の作品のひとつとして知られる
篠原一男が設計した「上原曲り道の住宅」(1978年) の販売が開始。価格は“10億円”。“第三の様式”の作品のひとつとして知られる photo©Jumpei Suzuki

篠原一男が設計した、東京の「上原曲り道の住宅」(1978年) の販売が開始されています。
価格は“10億円”です。“第三の様式”の作品のひとつとして知られています。また、販売専用サイトも公開されています。

今回の販売は、この住宅に暮らし、篠原一男の建築を次の時代へ受け継ぐ機会です。篠原が生み出した空間と、鈴木家がここで重ねてきた暮らし。その両方が、この住宅の魅力を形づくっています。

1978年に竣工した「上原曲り道の住宅」は、三層にわたる吹抜けの広間に立つ二本の鉄筋コンクリートの柱と、上部を横断する梁が印象的な住宅です。力強い構造、赤や緑の色彩、開口から差し込む光が、それぞれの場所に異なる表情を生み出しています。

その空間を日々の暮らしの中で体験できることも、この住宅の魅力です。柱のそばで本を読み、壁に移る光を眺める。建築作品の中に、自分自身の時間を重ねていく住まいです。

リリーステキストより

アーキテクチャーフォトでは、本建築の公開時に詳細なレポート記事を公開しています。下記でご覧ください。

以下に、その他の公式画像も掲載します。

雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京の「八王子オフィスK」。郊外の“雑居ビル”の一層での計画。執務と接客の機能が適切に同居する空間を求め、ストライプ状に“4つのレイヤーでゾーニング”する構成を考案。層を横断する“視線や動線の抜け”で広がりや奥行きも生み出す
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京の「八王子オフィスK」。郊外の“雑居ビル”の一層での計画。執務と接客の機能が適切に同居する空間を求め、ストライプ状に“4つのレイヤーでゾーニング”する構成を考案。層を横断する“視線や動線の抜け”で広がりや奥行きも生み出す右手前:レセプションコーナー、右中:レセプション、右奥:ミーティングルーム photo©髙橋菜生写真事務所
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京の「八王子オフィスK」。郊外の“雑居ビル”の一層での計画。執務と接客の機能が適切に同居する空間を求め、ストライプ状に“4つのレイヤーでゾーニング”する構成を考案。層を横断する“視線や動線の抜け”で広がりや奥行きも生み出す左:エントランス横の廊下、中央:ミーティングルーム、右:ワークスペース photo©髙橋菜生写真事務所
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京の「八王子オフィスK」。郊外の“雑居ビル”の一層での計画。執務と接客の機能が適切に同居する空間を求め、ストライプ状に“4つのレイヤーでゾーニング”する構成を考案。層を横断する“視線や動線の抜け”で広がりや奥行きも生み出す中央:ワークスペース、右:ブレイクラウンジ photo©髙橋菜生写真事務所
雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスによる、東京の「八王子オフィスK」。郊外の“雑居ビル”の一層での計画。執務と接客の機能が適切に同居する空間を求め、ストライプ状に“4つのレイヤーでゾーニング”する構成を考案。層を横断する“視線や動線の抜け”で広がりや奥行きも生み出すワークスペースから開口部越しにミーティングルームを見る。 photo©髙橋菜生写真事務所

雨宮知彦 / ラーバンデザインオフィスが設計した、東京の「八王子オフィスK」です。
郊外の“雑居ビル”の一層での計画です。建築家は、執務と接客の機能が適切に同居する空間を求め、ストライプ状に“4つのレイヤーでゾーニング”する構成を考案しました。また、層を横断する“視線や動線の抜け”で広がりや奥行きも生み出しています。

東京郊外の駅前に建つ、雑居ビルの一層をリノベーションした小規模な不動産オフィスの内装である。
求められたのは、20席の個人デスクに加え、受付、接客ブース、多目的な会議室など、執務機能と接客機能が同居する空間としての適切な機能配置であった。

建築家によるテキストより

計画では、限られたワンフロアをストライプ状に4つのレイヤー(「パブリック層」「コミュニケーション層」「執務層」「福利厚生層」)にゾーニングし、アプローチから奥へと段階的に配置した。
それぞれの領域に適切な寸法や環境を設計し、快適なオフィス・接客環境を確保するとともに、層を横断する視線や動線の抜けを計画し、分節されながらも一室のオフィス空間としての広がりや奥行きを感じられる構成とした。

建築家によるテキストより

基本的に既存のスケルトン躯体をそのまま現しにして天井高を確保する一方で、「コミュニケーション層」には新たに天井を設け親密性と落ち着きをもたらした。
この天井は、側面を亜鉛メッキ波板鋼板で仕上げた独立したエレメントとして、領域の境界を越えて「パブリック層」や「執務層」へと延伸し、ストライプ状の空間を緩やかにつなげている。

空間全体の素材の選定や家具の随所にはコーポレートカラーの濃紺を効果的にあしらい、空間体験に心地よいリズムと一貫性をもたらすように工夫した。

建築家によるテキストより
スノヘッタとsbpによる、アメリカの「セントリー・ブリッジ」。州立公園の渓谷の歴史ある橋を造り変える計画。“景観との身体的な出会い”の創出を求め、文脈・触覚・耐久性の観点で素材選定も行った“片持ち梁の橋”を考案。時間の経過に“抗うのではなく耐える”存在も意図
スノヘッタとsbpによる、アメリカの「セントリー・ブリッジ」。州立公園の渓谷の歴史ある橋を造り変える計画。“景観との身体的な出会い”の創出を求め、文脈・触覚・耐久性の観点で素材選定も行った“片持ち梁の橋”を考案。時間の経過に“抗うのではなく耐える”存在も意図 photo by Barrett Doherty
スノヘッタとsbpによる、アメリカの「セントリー・ブリッジ」。州立公園の渓谷の歴史ある橋を造り変える計画。“景観との身体的な出会い”の創出を求め、文脈・触覚・耐久性の観点で素材選定も行った“片持ち梁の橋”を考案。時間の経過に“抗うのではなく耐える”存在も意図 photo by Barrett Doherty
スノヘッタとsbpによる、アメリカの「セントリー・ブリッジ」。州立公園の渓谷の歴史ある橋を造り変える計画。“景観との身体的な出会い”の創出を求め、文脈・触覚・耐久性の観点で素材選定も行った“片持ち梁の橋”を考案。時間の経過に“抗うのではなく耐える”存在も意図 photo by Barrett Doherty

スノヘッタとsbpによる、アメリカ・ニューヨーク州の「セントリー・ブリッジ」です。
州立公園の渓谷の歴史ある橋を造り変える計画です。建築家は、“景観との身体的な出会い”の創出を求め、文脈・触覚・耐久性の観点で素材選定も行った“片持ち梁の橋”を考案しました。また、時間の経過に“抗うのではなく耐える”存在も意図されました。


こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

スノヘッタとシュライヒ・ベルガーマン・パートナーが、ワトキンス・グレン州立公園で完成した「セントリー・ブリッジ」を公開

驚きを込めてつくられた新しい歩行者橋

ニューヨーク州公園・レクリエーション・歴史保全局(The New York State Office of Parks, Recreation and Historic Preservation / OPRHP)は、ニューヨーク州で最も象徴的な自然の目的地の一つへのランドマークとなる玄関口である、ワトキンス・グレン州立公園の新しい「セントリー・ブリッジ」を公開しました。ニューヨークを拠点とするシュライヒ・ベルガーマン・パートナー(schlaich bergermann partner / sbp)とスノヘッタのスタジオが率いるチームによって設計されたこの橋は、エンジニアリングにおける革新性と、敷地の歴史的な特徴やドラマチックな自然景観への深い敬意とのバランスを取ったデザインによって、公園内で親しまれてきた横断箇所を再構想しています。

ワトキンス・グレン州立公園を冒険することは、洞窟のような岩壁、滝、静かな水たまり、苔に覆われた水の染み出す場所のある、驚きに満ちた旅です。ニューヨークを拠点とするsbp(シュライヒ・ベルガーマン・パートナー)とスノヘッタのスタジオが率いるチームによって設計された新しい「セントリー・ブリッジ」は、人々に親しまれているこの州立公園内の遊歩道構造物の伝統を基礎として発展させています。この橋は渓谷の入口を示すとともに、ニューヨーク州公園・レクリエーション・歴史保全局(OPRHP)が手がけてきた、そして今後手がける公共事業の100年を記念するものです。

「このプロジェクトは、この国で最も息をのむような渓谷の遊歩道の一つへのアクセスを回復するとともに、この重要なインフラが今後何世代にもわたって公園の訪問者に役立つことを確実にするものです。この重要な節目は、私たちの職員と、このプロジェクトを実現させた設計・施工チームの献身と専門知識がなければ、達成できなかったでしょう」と、ニューヨーク州公園・レクリエーション・歴史保全局のキャシー・モーザー(Kathy Moser)局長は述べました。

年間100万人以上の訪問者が、公園内の有名なゴージ・トレイルを通行します。新しい橋は、100年以上にわたって訪問者のために機能してきた、元の「セントリー・ブリッジ」に代わるものです。侵食や不安定な岩盤の状態による構造的な劣化が確認された点検を受けて、OPRHPは全面的な架け替えが必要であると判断し、敷地特有のエンジニアリング上の課題に対処しながら、歴史的な橋への敬意を示す恒久的な解決策を開発するよう、sbpとスノヘッタに依頼しました。

「セントリー・ブリッジの完成は、人々がワトキンス・グレンを楽しむことを継続させるとともに、世界中から訪れる新たな世代の自然を求める人々を迎え入れます」と、スノヘッタのパートナー兼建築家であるアラン・ゴードン(Alan Gordon)は述べました。プロジェクトディレクターのマット・マクマホン(Matt McMahon)はまた、こう述べています。「橋と遊歩道は、渓谷の歴史と工芸の伝統に敬意を払い、崖や小川の独特な生態系を保護し、石と水の体験を高めます」

特注で製作されたステンレス鋼の構造体は、渓谷を横断して46フィート(約14メートル)にわたり片持ち梁形式で張り出しています。この構造体は、岩盤がより強固で荷重を支えることができる北側で、完全に支持されています。橋の半アーチ状の身振りは南側の岩壁の背後に後退し、滝や崖、そしてその上方にある市民保全部隊(Civilian Conservation Corps / CCC)時代の渓谷の遊歩道への眺めを広げています。

「この橋は、熟慮されたエンジニアリングが、性能と体験の両方をどのように支えることができるかを示しています」と、シュライヒ・ベルガーマン・パートナーのマネージングディレクターであるマイケル・スタイン(Michael Stein)は述べました。「プレファブ化が可能で、渓谷への影響を最小限に抑えて設置できる、軽量な片持ち構造を開発することで、私たちは敷地の環境的な繊細さに対応しながら、ニューヨーク州で最も際立った景観の一つを巡る旅を高める、強靭な横断路をつくることができました」

職人技は、この橋の特徴の中心をなしています。素材である、ショットピーニング加工を施したステンレス鋼の構造体、ニセアカシア材の手すり、特注のブロンズ鋳物、粗挽きのヘムロック材を型枠に用いたコンクリート、そして新しいブルーストーンの踊り場は、それらが持つ文脈的、触覚的、耐久性のある性質を理由として、意図的に選定されました。

「地元で製作されたこの橋は、製作者たちの痕跡を帯びています」と、スノヘッタのプロジェクトデザイナーであるドネシュ・フェルドウシ(Donesh Ferdowsi)は述べています。「ディテールは明快で装飾がなく、時間の経過に抗うのではなく、それに耐えるように設計されています」

ブロンズ鋳物は、敷地のより細やかな要素を特徴としています。絶滅危惧種のトンボ、希少な植物、そして歴史的なアーチ橋の模型は、立ち止まってワトキンス・グレンの文化的・自然的遺産を観察するための、細やかで触覚的なひとときを提供しています。この橋はまた、ニューヨーク州公園局が定める厳格な100年間の耐久性要件を満たしており、この基準がすべての素材の選定を形づくりました。

体験的には、この作品は眼下の滝や地質への眺めを縁取り、霧や移り変わる光への意識を高め、単に景観の中を通過するのではなく、景観との身体的な出会いを生み出しています。熟慮された素材の切り替わりは、訪問者に手でつかむもの、感じるもの、そしてその場所との直接的なつながりを与えます。特注のニセアカシア材の手すりと、ピトン(岩に打ち込む登山用の金具)から着想を得た固定箇所は、岩壁やトンネルの不規則な表面を巧みにたどり、滝の裏側やトンネルの中、岩を削ってつくられた階段を上る際に、つかまる場所と心を引きつける動きを提供します。

建築、エンジニアリング、職人技、そして環境保全を熟慮して統合した新しい「セントリー・ブリッジ」は、入念につくられた公共事業を通じて人々と自然を結びつけるという、ワトキンス・グレンの長い伝統を継承しています。

写真家の大山顕が案内、東京のインフラを巡る体験型イベント「東京建設図鑑(土木編)」が開催。書籍『立体交差 / ジャンクション』の著者である同氏と、首都高速道路や郊外風景を“いつもと違う目”で観察。建築や土木に関わる学生が対象。参加費無料
写真家の大山顕が案内、東京のインフラを巡る体験型イベント「東京建設図鑑(土木編)」が開催。書籍『立体交差 / ジャンクション』の著者である同氏と、首都高速道路や郊外風景を“いつもと違う目”で観察。建築や土木に関わる学生が対象。参加費無料

写真家の大山顕が案内、東京のインフラを巡る体験型イベント「東京建設図鑑(土木編)」が開催されます。
書籍『立体交差 / ジャンクション』の著者である同氏と、首都高速道路や郊外風景を“いつもと違う目”で観察する内容です。建築や土木に関わる学生が対象です。参加費は無料。
開催日時は、2026年10月17日(土)・11月3日(火・祝)。参加には、こちらのページから事前申込が必要です。

10月17日(土)・11月3日(火・祝)の両ツアーとも、現在申込み受付中。

「みんなの建設業★東京建設図鑑」は、一般社団法人東京建設業協会が新たに立ち上げた、建築や土木、都市を実際に見て、歩いて、体験し、記録する学生向けプロジェクト。

東京の街を巡り、見つけ、記録する。いつもの風景を少し違う角度から観察し、参加者それぞれが写真やスケッチ、言葉などで採取したものを、東京建設図鑑の一ページとして積み重ねていきます。

その最初の企画として開催されるのが、今回のツアー「土木編 Vol.1」と「土木編 Vol.2」。

両ツアーに同行するのは、『工場萌え』『立体交差・ジャンクション』『団地の見究』などを通して、これまで見過ごされがちだった都市やインフラの風景に光を当て、新しい見方を示し続けている写真家・大山顕氏。

10月17日(土)の「土木編 Vol.1」では、屋根のない2階建てオープントップバスで首都高速道路を走ります。
川の上を通る道路、建築のすぐそばを抜ける高架、複雑に重なるジャンクション。首都高は、建築や地形とどのように関わりながら、東京という都市の形をつくっているのでしょうか。

普段とは異なる高さから東京を眺め、首都高と都市の形との関係を新たな目で見つめます。箱崎周辺でバスを降りた後は、箱崎ジャンクションや永代橋などを歩いて観察します。

11月3日(火・祝)の「土木編 Vol.2」では、大型バスで多摩川・浅川周辺へ。川、橋、河岸、モノレールなど、自然とインフラが重なり合う郊外の風景を巡ります。
実際に動いている建設現場を見学するほか、古い邸宅を使った和食店で、建設の仕事に携わる技術者とのランチ&トークも開催。

参加対象は、建築・土木・都市・環境・空間デザインなど、建設に関わることを学ぶ学生のみなさん。参加費は無料です。

写真家・大山顕氏と一緒に、首都高の風を感じ、川や橋、都市の風景をいつもと違う目で見つめてみませんか。ぜひご参加ください。

リリーステキストより

以下に、詳細な情報を掲載します。

スノヘッタによる、オーストリアの「レッヒ・マウンテン・ミラー」。山頂の駅舎の屋上に位置する“ランドスケープ・インスタレーション”。独自の山岳体験の創出を求め、水盤・飛石・自然岩などで構成される空間を考案。天候も体験の一部として周囲への人々の感覚を絶えず変化させる
スノヘッタによる、オーストリアの「レッヒ・マウンテン・ミラー」。山頂の駅舎の屋上に位置する“ランドスケープ・インスタレーション”。独自の山岳体験の創出を求め、水盤・飛石・自然岩などで構成される空間を考案。天候も体験の一部として周囲への人々の感覚を絶えず変化させる photo by Christian Flatscher
スノヘッタによる、オーストリアの「レッヒ・マウンテン・ミラー」。山頂の駅舎の屋上に位置する“ランドスケープ・インスタレーション”。独自の山岳体験の創出を求め、水盤・飛石・自然岩などで構成される空間を考案。天候も体験の一部として周囲への人々の感覚を絶えず変化させる photo by Christian Flatscher
スノヘッタによる、オーストリアの「レッヒ・マウンテン・ミラー」。山頂の駅舎の屋上に位置する“ランドスケープ・インスタレーション”。独自の山岳体験の創出を求め、水盤・飛石・自然岩などで構成される空間を考案。天候も体験の一部として周囲への人々の感覚を絶えず変化させる photo by Christian Flatscher
スノヘッタによる、オーストリアの「レッヒ・マウンテン・ミラー」。山頂の駅舎の屋上に位置する“ランドスケープ・インスタレーション”。独自の山岳体験の創出を求め、水盤・飛石・自然岩などで構成される空間を考案。天候も体験の一部として周囲への人々の感覚を絶えず変化させる photo by Christian Flatscher

スノヘッタによる、オーストリアの「レッヒ・マウンテン・ミラー」です。
山頂の駅舎の屋上に位置する“ランドスケープ・インスタレーション”のプロジェクトです。建築家は、独自の山岳体験の創出を求め、水盤・飛石・自然岩などで構成される空間を考案しました。そして、天候も体験の一部として周囲への人々の感覚を絶えず変化させます。


こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

レッヒ・マウンテン・ミラー

レッヒでの山岳体験

オーストリアのレッヒ山岳地域において、スノヘッタはツーガーベルクバーン(Zugerbergbahn)の山頂駅の屋上にランドスケープ・インスタレーションを設計しました。この芸術的な介入は、訪れる人々の知覚に働きかけ、レッヒの年間を通じて訪れることのできる目的地としての地位を強化します。

8月以来、「レッヒ・マウンテン・ミラー」は訪れる人々に独自の山岳体験を提供しています。スノヘッタがツーガーベルクバーンに設計した芸術的なインスタレーションは、印象的な山岳風景に対する、少し異なる視点を提供します。周囲の自然景観が、山頂駅の屋上にある浅い水盤に映し出されます。これらの反射は、山々と雲のパノラマを魅力的に示し、見る人々の知覚に働きかけます。このインスタレーションの設計において、重視されたのはその外観だけではなく、訪れる人々が周囲の環境に関わり、相互に作用するよう促すために、彼らの行動にどのような影響を与えられるかという点でした。この知覚との相互作用は、訪れる人々が新たな方法で山岳風景を体験することを促します。

水面にある飛び石は、水中から突き出た自然の岩へと続いています。光と反射の戯れの中に設けられた、この開けた展望地点は、訪れる人々を立ち止まって感嘆するように誘います。水盤の中央に位置することで、静寂のひとときと自然との近さを感じる感覚を提供します。天候も体験の一部となり、周囲に対する人々の知覚を絶えず変化させます。晴れて空が澄んだ日には、鮮明な反射を見ることができます。風が吹くと、反射はぼやけ、水面のさざ波が新たな自然体験を生み出します。山々や空、雲や人々の映り込みが一つの像に溶け合い、風がひと吹きするたび、光が変化するたびに、その像は変わっていきます。

フォスター+パートナーズによる、スペインの「ビルバオ美術館増築」。40年代築の施設を再生して拡張する計画。現代の美術館の役割に応える為、既存の上に“55mの橋の様な展示空間”を設ける構成を考案。新たな交流の中心地として地域と繋がる自由に出入り可能なスペースも付加
フォスター+パートナーズによる、スペインの「ビルバオ美術館増築」。40年代築の施設を再生して拡張する計画。現代の美術館の役割に応える為、既存の上に“55mの橋の様な展示空間”を設ける構成を考案。新たな交流の中心地として地域と繋がる自由に出入り可能なスペースも付加 photo©Nigel Young Foster + Partners
フォスター+パートナーズによる、スペインの「ビルバオ美術館増築」。40年代築の施設を再生して拡張する計画。現代の美術館の役割に応える為、既存の上に“55mの橋の様な展示空間”を設ける構成を考案。新たな交流の中心地として地域と繋がる自由に出入り可能なスペースも付加 photo©Nigel Young Foster + Partners
フォスター+パートナーズによる、スペインの「ビルバオ美術館増築」。40年代築の施設を再生して拡張する計画。現代の美術館の役割に応える為、既存の上に“55mの橋の様な展示空間”を設ける構成を考案。新たな交流の中心地として地域と繋がる自由に出入り可能なスペースも付加 photo©Nigel Young Foster + Partners
フォスター+パートナーズによる、スペインの「ビルバオ美術館増築」。40年代築の施設を再生して拡張する計画。現代の美術館の役割に応える為、既存の上に“55mの橋の様な展示空間”を設ける構成を考案。新たな交流の中心地として地域と繋がる自由に出入り可能なスペースも付加 photo©Nigel Young Foster + Partners
フォスター+パートナーズによる、スペインの「ビルバオ美術館増築」。40年代築の施設を再生して拡張する計画。現代の美術館の役割に応える為、既存の上に“55mの橋の様な展示空間”を設ける構成を考案。新たな交流の中心地として地域と繋がる自由に出入り可能なスペースも付加 photo©Nigel Young Foster + Partners

フォスター+パートナーズによる、スペインの「ビルバオ美術館増築」です。
1940年代築の施設を再生して拡張する計画です。建築家は、現代の美術館の役割に応える為、既存の上に“55mの橋の様な展示空間”を設ける構成を考案しました。また、新たな交流の中心地として地域と繋がる自由に出入り可能なスペースも付加されました。施設の場所はこちら(Google Map)。


こちらはリリーステキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

ビルバオ美術館が完成

ビルバオ美術館の再開館を記念する盛大な式典が、2026年10月5日(月)に開催されました。現在、「Agravitas」と名付けられた印象的な新しい増築部分が、橋のように既存建物の上に浮かび、55mにわたって架け渡されています。既存建物には、修復を除いて手が加えられていません。これにより、新たに囲われた広場がつくられ、美術館の交流の中心となるとともに、自由にアクセスできる地上レベルの公共空間の重要な一部となっています。数十年ぶりに、市の広場に面した1940年代の当初の入口が再び開かれました。最上階には、広大な新しい無柱のギャラリーが設けられています。

フォスター+パートナーズの創設者兼エグゼクティブ・チェアマンであるノーマン・フォスターは、次のように述べています。「豊かな産業の歴史と、自らを再生する卓越した能力を持つ都市ビルバオの偉大な伝統にのっとり、このプロジェクトは、過去・現在・未来をつなぐものです。柔軟性のある新しい建築は、未来を見据え、絶えず変化する現代美術の形態に応えながら、この敷地の由緒ある歴史を尊重しています」

「ローカルアーキテクトであるルイス・マリア・ウリアルテ(Luis María Uriarte)および美術館のチームと協働することで、このデザインは、向上した透過性、拡張されたギャラリー空間、そして美術館の新たな交流の中心を備え、市内の主要な公共的文化施設のひとつとしての美術館の役割を強化しています。これは、市、地域政府、そしてこのプロジェクトを寛大に支援する人々による、完全に一体化した先進的な協働となっています。美術館館長のミゲル・スガサ(Miguel Zugaza)、そして私たちのマドリード・スタジオのタバ・ラスティ(Taba Rasti)とパブロ・ウランゴ・リジョ(Pablo Urango Lillo)が率いるコンサルタントチームの全面的な献身と尽力に、敬意を表したいと思います」

ファラによる、ポルトガルの「cookie cutter retreat」。地中に埋設されたS・M・Lサイズの3つ半円形の建築。住宅・共同住宅・ホールの機能を持ち、パブリックな領域とプライベートな領域で構成。ゲーリー・伊東・シザの平面の断片を“ほぼ改変ぜずに挿入”して作る
ファラによる、ポルトガルの「cookie cutter retreat」。地中に埋設されたS・M・Lサイズの3つ半円形の建築。住宅・共同住宅・ホールの機能を持ち、パブリックな領域とプライベートな領域で構成。ゲーリー・伊東・シザの平面の断片を“ほぼ改変ぜずに挿入”して作る鳥瞰、敷地上空から見下ろす。 photo by fala
ファラによる、ポルトガルの「cookie cutter retreat」。地中に埋設されたS・M・Lサイズの3つ半円形の建築。住宅・共同住宅・ホールの機能を持ち、パブリックな領域とプライベートな領域で構成。ゲーリー・伊東・シザの平面の断片を“ほぼ改変ぜずに挿入”して作る外観、斜面から見下ろす。 photo by francisco ascensao
ファラによる、ポルトガルの「cookie cutter retreat」。地中に埋設されたS・M・Lサイズの3つ半円形の建築。住宅・共同住宅・ホールの機能を持ち、パブリックな領域とプライベートな領域で構成。ゲーリー・伊東・シザの平面の断片を“ほぼ改変ぜずに挿入”して作る外観、Lサイズの建物を見る。 photo by francisco ascensao
ファラによる、ポルトガルの「cookie cutter retreat」。地中に埋設されたS・M・Lサイズの3つ半円形の建築。住宅・共同住宅・ホールの機能を持ち、パブリックな領域とプライベートな領域で構成。ゲーリー・伊東・シザの平面の断片を“ほぼ改変ぜずに挿入”して作るLサイズの建物 photo by francisco ascensao

ファラが設計した、ポルトガルの「cookie cutter retreat」です。
地中に埋設されたS・M・Lサイズの3つ半円形の建築です。住宅・共同住宅・ホールの機能を持ち、パブリックな領域とプライベートな領域で構成されています。ゲーリー・伊東・シザの平面の断片を“ほぼ改変ぜずに挿入”して作られました。


こちらは建築家によるテキストです(翻訳:アーキテクチャーフォト / 原文は末尾に掲載)

広大な傾斜地の敷地に、3つの半円形の建築が配置され、それぞれが地形と異なる関係を築いています。それぞれの規模は用途に応じて、S、M、Lと異なります。ひとつは個人住宅、もうひとつは共同住宅、そして3つ目は、ほとんどあらゆる活動に対応できるゆとりあるホールです。

それぞれの形態において、曲面の壁は擁壁として機能する一方、直線側は風景に向かって大きな窓として開かれています。3つの建築は、意図、寸法体系、素材において共通するひとつのシステムに属しています。それぞれは、パブリックな領域とプライベートな領域を分ける斜めの壁によって分割されています。それぞれの切断の背後には、コンパクトな迷路状の空間が現れます。それは、ゲーリー、伊東、あるいはシザによる住宅から引用した断片を、ほとんど改変せずに挿入したものです。その結果、2つの空間的な態度が意図的に衝突しています。それは、半円形の広がりのあるヴォイドと、別の場所から持ち込まれた密度の高い、ほとんどバロック的ともいえる内部空間です。

建物は、ほぼ全面的に面によって構成されています。曲面をなす外周壁は白く塗装されたコンクリートで、斜めの切断面は黒に近い濃紺に塗装されたコンクリートです。天井はコンクリート打放しのままとし、密なグリッド状に配置されたミナセの照明によって覆われています。直線状のファサードは全面がガラス張りで、傾斜した金属メッシュの庇によって保護されています。唯一の点的な要素である円形のコンクリート柱が、内部と風景との境界を示しています。白いストライプを施した青色の一本の太い柱が、ガラスに映り込み、いくつにも増殖して見えます。

最も注目を集めたトピックス[期間:2026/10/5-10/11]
最も注目を集めたトピックス[期間:2026/10/5-10/11]

アーキテクチャーフォトで、先週(期間:2026/10/5-10/11)注目を集めたトピックスをまとめてご紹介します。リアルタイムでの一週間の集計は、トップページの「Weekly Top Topics」よりご覧いただけます。(弊サイトでは、作品記事についてSNS広告を活用した再発信を行う場合がありますが、その流入はランキングに影響しないよう設定しています)


  1. 妹島和世の企画監修による、東京の名住宅建築を見学できる「TOKYO HOUSE TOUR」が開催。新たに、篠原一男の「地の家」、坂本一成の「代田の町家」が追加。東孝光の「塔の家」、伊東豊雄の「花小金井の家」「小金井の家」も対象。アートウィーク東京の一環として実施
  2. ツバメアーキテクツによる、香川・豊島の「ホテル聚」。将来的な社員寮としての利用も想定した計画。“地域の暮らしの一員”になれる在り方を目指し、集落などの構成を参照した“共同体の内外に開かれた開放的な空間”を志向。周囲と繋がる路地と中庭を備えた建築を考案
  3. ファラによる、ポルトガルの「cookie cutter retreat」。地中に埋設されたS・M・Lサイズの3つ半円形の建築。住宅・共同住宅・ホールの機能を持ち、パブリックな領域とプライベートな領域で構成。ゲーリー・伊東・シザの平面の断片を“ほぼ改変ぜずに挿入”して作る
  4. 髙橋真紀建築設計事務所による埼玉の住宅「シナの木と白い家」
  5. 岡田良太+藤井田仁 / pjgによる、東京の住戸改修「HANDWARM」。窓から歴史的西洋建築を臨む区画。古建築が持つ手加工の“温かみ”との呼応を求め、職人技で“素材に柔らかな表情”を与える空間を志向。天井や壁は“緩やかに流れる曲線”として“外部へと自然に開く”構成とする
  6. フォスター+パートナーズによる、スペインの「ビルバオ美術館増築」。40年代築の施設を再生して拡張する計画。現代の美術館の役割に応える為、既存の上に“55mの橋の様な展示空間”を設ける構成を考案。新たな交流の中心地として地域と繋がる自由に出入り可能なスペースも付加
  7. 鎌倉市の新庁舎等基本設計プロポーザルで、日建設計が最優秀者に選定。コンセプトは「ひとつながりの未来の庁舎『鎌倉ONE』」。提案のイメージも公開
  8. KUUによる、神奈川の「大磯ロングハウス」。庭作りを趣味とする二家族の二棟の住宅。生活に呼応して変化できる在り方を求め、敷地に“背骨”を通して庭を設けながら片流れ屋根を架ける構成を考案。不完全や即興性は固定化しない居場所作りの手掛かりを意図
  9. スノヘッタによる、オーストリアの「レッヒ・マウンテン・ミラー」。山頂の駅舎の屋上に位置する“ランドスケープ・インスタレーション”。独自の山岳体験の創出を求め、水盤・飛石・自然岩などで構成される空間を考案。天候も体験の一部として周囲への人々の感覚を絶えず変化させる
  10. OHMURA NAKAMURA ATELIERによる、静岡・富士宮市の「猪之頭の家」。国立公園地域に建つ設計者の母の別荘。4つの“初源的な場”を持つ住居を求め、3つの正方形を正三角形で繋げる平面構成として屋根裏を付加した建築を考案。床や天井の作りと差異で生活に“能動的な律動”も与える
  11. スノヘッタによる、中国・香港の「パヴィリア・ファーム・クラブハウス」。レジデンシャル開発に伴う4つの共用施設の計画。様々な年齢と生活様式の居住者を支える為、探索と交流を促す“内省・娯楽・社会的交流”の場を志向。世界有数の高密度な都市における“緑のサンクチュアリ”も意図
  12. ピーター・ズントーによる、スイスの「ヴィース美術館」「ゲートハウス」「アマン・パヴィリオン」。バイエラー財団美術館を拡張する3つの建築。広い公園の中に建てる与件に、“異なる機能と素材の特性を備えた”小規模な建物を配置する計画を考案。人々が出会い・繋がり・考えを共有する“社会的な空間”をつくる
  13. 洲崎洋輔と片岡篤史による、東京・世田谷区の「中町の路地」。テラスハウスの一住戸の改修。街・集合住宅・住戸への“規模の段階的な縮小”に着目し、緩やかに連続する空間性を“内部へと引込む”計画を志向。風景に存在する“青”の導入や外部床仕上げの室内へ延長などを実践
  14. ヘルツォーク&ド・ムーロンによる、香港での建築展「Herzog & de Meuron: In Focus」。自身が手掛けた“M+”を会場として開催。中国における過去20年間の主要10プロジェクトを、同事務所のアーカイブ保存施設で用いられている“木製展示ケース”のレプリカに収めて公開
  15. 石上純也建築設計事務所による、山口の「House & Restaurant」。旧知の友人の為の住宅兼店舗。“時間と共にその重みを増していく”空間の要望に、地面に穴を掘りコンクリートを流して土の中の躯体を掘り起こしガラスを嵌める建築を考案。不確定要素を許容し使い方の発見更新を繰り返して作る
  16. 石上純也建築設計事務所による、韓国・大邱広域市寿城区の、橋設計コンペ「Suseongmot Lake Bridge(Skywalk) Development」の勝利案
  17. nendoによる、長野・御代田町の「土管のゲストハウス」。宿泊機能を備えた芸術作品等を収蔵する保管庫。インフラに用いられる“ボックス・カルバート”の考え方を応用し、土管を井桁状に積み重ねた様な建築を考案。保管物の増加に伴い“土管”の追加も想定
  18. SDレビュー2026の入選作品の展覧会レポート(後編)。“実施を前提とした設計中ないしは施工中のもの”という条件での建築コンペティション。若手建築家の登竜門としても知られる
  19. ヨネダ設計舎 / 米田雅樹による、三重・亀山市の住宅「野原の家」
  20. 伊東豊雄による「花小金井の家」(1983年) が公開へ。妹島和世の伊東事務所入所2年目の担当作品としても知られる。国際文化会館が公開や展示プログラムの運営を担う

BIGのビャルケ・インゲルスの講演に加えて、ノーマン・フォスターとの対談も収録した動画。スペインで2026年9月に行われたもの

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【ap job更新】 小さな住宅から大規模な公共施設まで、横断的に建築設計と監理を行う「SALHAUS」が、設計スタッフ(経験者・既卒・2027年新卒)を募集中
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小さな住宅から大規模な公共施設まで、横断的に建築設計と監理を行う「SALHAUS」の、設計スタッフ(経験者・既卒・2027年新卒)募集のお知らせです。詳しくは、ジョブボードの当該ページにてご確認ください。アーキテクチャーフォトジョブボードには、その他にも、色々な事務所の求人情報が掲載されています。
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株式会社SALHAUSでは設計業務経験者の設計スタッフ、および2027年度の新卒・既卒の設計スタッフを募集します。

当社は小さな戸建住宅・インテリアから大きな公共建築、まちづくりまで、色々な規模のデザインを行う設計事務所です。SALHAUSは3人の代表者(安原幹・日野雅司・栃澤麻利)が、フラットな関係で議論しながら設計を進めていることが特徴です。

現在、教育施設や庁舎などのいくつかの公共的なプロジェクトを進めています。また中規模なテナントビルや、小規模な住宅・オフィスなども同時に進行中です。どのプロジェクトも、そこにしかない空間や新しい構造・構法を形にすることにこだわり抜きます。それらのプロジェクトに能動的に参加して、私達の議論に加わってくれる、やる気のある設計スタッフを募集します。

ネリ&フーによる講演「リミナル・グラウンド」の動画。ハーバード大学で2026年9月に行われたもの

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